2.スペイン映画「だれもが愛しいチャンピオン」★ 観た感想は・・・

映画よもやま話

1月11日(土)・・・シネ・リーブル梅田にて

物語は・・・プロバスケットボールのコーチ・マルコ(ハビエル・グティエレス)は、負けることが大嫌いなアラフォー男。短気な性格が災いして問題を起こし、チームを解雇されてしまった上に、飲酒運転事故が重なり、判事から社会奉仕活動を命じられる。そんな因果で知的障がい者のチーム「アミーゴス」を指導することになったマルコは、最初はメンバーの自由過ぎる言動に困惑していたが、やがて彼らの純粋さや情熱、豊かなユーモアに触れて一念発起。全国大会でまさかの快進撃を見せる。

ハンディキャップを持った人たちと共にワンチームとなって、「バスケットの試合で優勝!」という一つの目標に向かっていく物語です。ともすれば、深刻になったり、説教めいた話になりそうですが、ところどころクスッと笑わせてくれるユーモアを交えて、最後はホロッとさせられました。コーチのマルコが破れかぶれな感じだったのに「アミーゴス」の選手たちと触れ合っていくうちに人間らしさを取り戻していきます。すごく印象に残ったのは、「子供が欲しい」というマルコの奥さんに対し、マルコが「高齢出産で危険がある」と心配し、二人がケンカした時にマリンが、「子供は出来れば、我々みたいなのよりも健常者の方が良い。でもマルコが父親なら嬉しい。」とマルコに言ったシーンです。ジ~ンときました。みんなマルコが誰よりも自分たちのことを一番に考えてくれていると分かっているよ。ということなんでしょうね。

最後は決勝戦で敗れてしまったけれど、そんなことより、自分たちが戦い抜いて2位になったことに大喜びしているメンバーを見て、マルコも勝つことだけが全てじゃないと感じたのではないでしょうか。敵も味方も関係なく、みんなで喜び合う姿に真のスポーツマンシップを見たように思います。マルコが自分の夢であったスペイン代表チームのサブコーチに就任するため、「アミーゴス」を去ることになり、こっそり行こうとしますが、メンバーのみんなに追いかけられ、何を言われるんだろうと身構えるマルコに、ただ「ありがとう」と言いたかっただけだと。なんてピュアなんでしょう。みんなの真っ直ぐな気持ちがマルコを変え、成長させたように思います。何かに気づけるか、気づけないか、大事なことですね。